5/8(月)~【ジャン・コクトー映画祭】
没後60年
ジャン・コクトー映画祭
■期間:5/8(月)~21(日)※作品によって上映期間が異なります。
■料金:一般1,500円、学生1,300円、シニア1,200円、障がい者割引・高校生以下1,000円
会員 会員料金
■映画祭公式サイト jcff.jp
■上映作品:「詩人の血 デジタルリマスター版」「ブローニュの森の貴婦人たち デジタルリマスター版」「美女と野獣 デジタルリマスター版」「オルフェ デジタルリマスター版」
作品の詳細は各画像を選択してください。
詩人の血 デジタルリマスター版 5/8(月),10(水),13(土)
Le Sang d'un Poète
監督・脚本:ジャン・コクトー 撮影:ジョルジュ・ペリナール 衣装:ココ・シャネル
出演:エンリケ・リベロ、エリザベス・リー・ミラー
1932年 / フランス / モノクロ / 50分
ブローニュの森の貴婦人たち デジタルリマスター版 5/11(木),12(金),14(日)
Les Dames du bois de Boulogne
監督・脚本・脚色:ロベール・ブレッソン
原作:ドゥニ・ディドロ
台詞監修:ジャン・コクトー 撮影:フィリップ・アゴスティーニ
出演:ポール・ベルナール、マリア・カザレス、エリナ・ラブルデット
1944年 / フランス / モノクロ / 86分
美女と野獣 デジタルリマスター版 5/15(月),17(水),20(土),21(日)
La Belle et la Bête
監督・脚本:ジャン・コクトー
原作:ジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモン撮影:アンリ・アルカン
出演:ジャン・マレー、ジョゼット・デイ、ミラ・パレリ
1946年 / フランス / モノクロ / 94分
オルフェ デジタルリマスター版 5/18(木)~21(日)
Orphée
監督・脚本:ジャン・コクトー 撮影:ニコラス・エイエ
出演:ジャン・マレー、フランソワ・ペリエ、マリア・カザレス、マリー・ディア
1950年 / フランス / モノクロ / 95分
■ジャン・コクトー
詩人、小説家、劇作家、画家、役者、映画監督、その多彩な活動から<芸術のデパート>と呼ばれたジャン・コクトーは1889年7月5日、パリの裕福な家庭に末っ子として生まれる。8歳の時、アマチュアの画家でもあった父が謎のピストル自殺。20歳ごろから社交界、裏社交界に出入りするようになり、雑誌や新聞に寄稿、詩人として頭角を現し、マルセル・プルーストやモディリアーニ、ココ・シャネル、ストラヴィンスキーと様々な業界のアーティストたちと交流を深めていく。アンドレ・ブルトンらシュルレアリストたちとの対立、長編処女小説「肉体の悪魔」によって時代の寵児となるレーモン・ラディゲとの出会いとラディケの死、阿片中毒と解毒治療……病と死が深く陰影を落とし、生活や精神の均衡が崩れるときも彼は頑なに表現活動を続けた。映画の処女作は『詩人の血』(1932)。1937年にはその後、長年にわたって公私のパートナーとなる俳優ジャン・マレーと出会い、『美女と野獣』(1946)、『恐るべき親達』(1948)、『オルフェ』(1950)といった傑作を手がける。
小説の代表作は「大胯びらき」(1923)、「白書」(1928)、「恐るべき子供たち」(1929・ジャン=ピエール・メルヴィル監督によって1950年に映画化)、戯曲では「オイディプス王」(1937)、「双頭の鷲」(1946)など。日本では堀口大學に訳され、三島由紀夫、堀辰雄、寺山修司、澁澤龍彦ら多くの作家に色濃く影響を与えた。1963年10月11日、友人エディット・ピアフの死去を耳にして容態が急変、永眠する。ジャン・マレーは1999年に85歳で亡くなるまで、コクトー作品を舞台で演じ続けたという。
ジャン・コクトーという不滅の星──小説に、演劇に、映画に、あらゆるジャンルの垣根を飛び越え、聖なる愛や生、死を、そして真実以上の<真実>を描き出したコクトー。その作品の数々は永遠に新しく、天体のようにきらめいて、我々に微笑み続けることだろう。