11/23【幸福な装置 - 田中晴菜監督特集上映 ‒】
幸福な装置 -田中晴菜監督特集上映-
2024年11月23日(土) 10:20
田中晴菜監督、出演の岡慶悟さん(宮崎県都城市出身)、上福元淳さん(衣装)による舞台挨拶がございます。
予約優先
◆上映作品
『いきうつし』『ぬけがら』『甘露』『Shall we love you?』『幸福な装置』
脚本・監督・編集:田中晴菜
(C)2024 田中晴菜監督特集上映
いきうつし
仏師として立ち行かず、見世物小屋の生人形制作で糊口をしのぐ亀八。興行で立ち寄った土地の名士から、不治の病におかされた娘を美しいまま写した人形制作を依頼される。一度も家の外に出たことのない椿と、興行で土地を転々とする亀八、二人は次第に惹かれ合うが、人形の完成が近づくにつれ、椿の身体は動かなくなっていく。
キャスト:岡慶悟 笠原千尋
撮影・照明:岡田翔
助監督:望月亜実
衣装・ヘアメイク:竹本磨理子(Anita Hair Make Office)
2018年/日本/30分/カラー
ぬけがら
何かの気配を感じて目覚めた朝、ひばりは庭で蛇のぬけがらを見つける。ひばりの時間はある日から止まったまま、戻りゆく日常を受け入れられずにいた。夫が玄関先に置いて行った弁当を持って家を出るひばり、やがて雨が降り出す。煙草屋の軒先で雨宿りをしていた太一は、ひばりに借りた黄色い傘を媒介に、白昼夢を見る。
キャスト:長谷川葉生、田中一平、岡慶悟、中島颯一朗
撮影:岡田翔 照明:田中銀蔵 録音:岩瀬航
助監督:望月亜実 美術・小道具:吉岡晶
撮影照明助手:野中慎二、貝田祐介
2020年/日本/15分/カラー
Shall we love you?
放課後、高校の体育館の隅に集まる演劇部の真琴、悠、芽依は、オスカー・ワイルド作「TheHappy Prince(幸福な王子)」を翻訳、舞台化しようとしている。3人は各々翻訳してきた台本の読み合わせをしながら、幸せとは何か考える。
キャスト:森川錦、今城沙耶、西田奈未
撮影・録音・整音:中島浩一
カラリスト・スチール:曽根真弘 音楽:蓑地理一
撮影協力:栃木県立佐野東高等学校
2022年/日本/ 7分/カラー
甘露
亡くなった祖父が営んでいた駄菓子屋兼住居を取り壊すことになり、遺品整理をしている秋元大吾のもとに、滅多に実家にも帰って来ない弟の秋元蒼馬が帰ってくる。緊急事態宣言期間中に行われた祖父の葬儀にも蒼馬は参列せず、二人の間には隔たりがあった。蒼馬が幼い頃、店の売り物のカンロを勝手に食べた際、代金が払えない代わりに祖父に渡した「何か」を探している最中、東京にいる蒼馬から電話がかかってくる。
キャスト:岡慶悟、田中一平
撮影・録音・整音:中島浩一
カラリスト:曽根真弘
音楽:蓑地理一
2023年/日本/11分/カラー
幸福な装置
生きものが丸切りいなくなって、千年ほど経った星に残された一体のAI。人の心の恐れや痛みを和らげ、祈るために神の似姿として作られた彼は、渡りの途中に立ち寄ったつばめ(スパイ用に作られた長距離高速移動型AI)に出会ったことで、初めて自らの心の輪郭を感じ始める。つばめが去った後、身体を失い、思考回路のある心臓部だけの「小石」のような見た目になっても、彼は過去の記録を反芻し思考し稼働を続けていた。ある日その傍らに、生きている何者かが内包された、生命維持装置カプセル「棺桶」が落ちてくる。
キャスト:星能豊、岡慶悟、清水みさと
撮影・録音・整音:中島浩一
音楽:MUSIC for ISOLATION
2024年/日本/25分/カラー
❖田中晴菜監督 プロフィール
映画監督、脚本、編集も手がける。栃木県出身。
日本女子大学人間社会学部卒業後、2016 年 NCW クリエイターコース修了、自主映画制作を開始。『いきうつし』、『ぬけがら』が国内外の映画祭で高い評価を受け、2021 年劇場公開。2023 年大阪アジアン映画祭にて、《焦点監督:田中晴菜》として『甘露』、『Shall we love you?』の 2 作品が特集上映。最新作『幸福な装置』を含む『幸福な装置 田中晴菜監督特集上映』が 2024 年劇場公開。
ガーデンズシネマでは、2023年7月の『いきうつし』『ぬけがら』に3作品加わった、二度目の特集上映会。