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3/14~【特集上映】「タル・ベーラ 伝説前夜」

特集上映

タル・ベーラ 伝説前夜

3/14(月)~19(土)※15(火)休館
上映作品は日によって異なります。

タル・ベーラはいかにして、唯一無二の映画作家になったのか      
伝説の『サタンタンゴ』以前の足跡をたどる、日本初公開3作「ダムネーション/天罰」「ファミリー・ネスト」「アウトサイダー」を4Kデジタル・レストア版で一挙上映

公式サイトhttps://www.bitters.co.jp/tarrbela/

3/14(月)18:30 ダムネーション/天罰
3/16(水)15:40 ファミリー・ネスト
3/17(木)15:45 アウトサイダー
3/18(金)17:20 アウトサイダー
      19:40 ファミリー・ネスト
3/19(土)17:20 ダムネーション/天罰
      19:25 アウトサイダー

 

ダムネーション/天罰

監督・脚本:タル・ベーラ 
出演:セーケイ・B・ミクローシュ、ケレケシュ・ヴァリ 、テメシ・ヘーディ、パウエル・ジュラ 、チェルハルミ・ジュルジュ 
(
1988年/ハンガリー/121分/モノクロ)
クラスナホルカイ・ラースローが初めて脚本を手掛け、ラースロー(脚本)、ヴィーグ・ミハーイ(音楽)が揃い、“タル・ベーラ スタイル”を確立させた記念碑的作品。ラースローと出会ったタル・ベーラは『サタンタンゴ』をすぐに取りかかろうとしたが、時間も予算もかかるため、先に本作に着手する。
不倫、騙し、裏切りー。荒廃した鉱山の町で罪に絡みとられて破滅していく人々の姿を、『サタンタンゴ』も手掛けた名手メドヴィジ・ガーボルが「映画史上最も素晴らしいモノクロームショット」(Village Voice)で捉えている。

 

ファミリー・ネスト

監督・脚本:タル・ベーラ 
出演:ラーツ・イレン、ホルヴァート・ラースロー、クン・ガーボル、クン・ガーボルネー
(1977年/ハンガリー/105分/モノクロ)
住宅難のブダペストで夫の両親と同居する若い夫婦の姿を、16ミリカメラを用いてドキュメンタリータッチで5日間で撮影した、22歳の鮮烈なデビュー作。不法占拠している労働者を追い立てる警察官の暴力を8ミリカメラで撮影して逮捕されたタル・ベーラ自身の経験を基にしている。「映画で世界を変えたいと思っていた」とタル・ベーラ自身が語る通り、ハンガリー社会の苛烈さを直視する作品となっている。社会・世界で生きる人々を見つめるまなざしの確かさは、デビュー作である本作から一貫している。

 

アウトサイダー

監督・脚本:タル・ベーラ 
出演:アンドラーシュ:サボー・アンドラーシュ 、フォドル・ヨラーン、ドンコー・イムレ、バッラ・イシュトヴァーン
(1981年/ハンガリー/128分/カラー)
社会に適合できないミュージシャンの姿を描いた監督第2作にして、珍しいカラー作品。
この作品がきっかけで、タル・ベーラは国家当局より目をつけられることになる。本作以降すべての作品で編集を担当するフラニツキー・アーグネシュが初めて参加。酒場での音楽とダンスなど、タル・ベーラ作品のトレードマークと言えるような描写が早くも見てとれる。日本でも80年代にヒットしたニュートン・ファミリーの「サンタ・マリア」が印象的に使われている。