美晴に傘を

2025/2/26(水)～3/1(土)  ⌛日ごとのスケジュール
北の小さな町の漁師・善次のもとに、喧嘩別れをしてから一度も会わずがんで亡くなった息子・光雄の妻の透子が、娘の美晴と凛を連れて訪ねてくる。善次は突然の訪問に戸惑い、うまく接することができないが、彼女たちを通して亡き息子に想いを馳せる。聴覚過敏を持つ自閉症の美晴を守るのに必死な透子。美晴は、守られてきた世界から一歩でも外に踏み出したいと願うものの、失敗したり不安を感じると、布団を被り夢の中に逃げ込む。そこは、父の光雄が生前病床で書いた『美晴に傘を』という絵本の世界であった。やがて、小さな町の人々との交流も手伝い、善次、透子、美晴は、自分自身の内なる声に耳を傾け始める。