10/8~11【ウルリケ・オッティンガー「ベルリン三部作」】
ウルリケ・オッティンガー「ベルリン三部作」
『アル中女の肖像』『フリーク・オルランド』『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』
2023年10月8日(日)~10月11日(水)※12(火)休館
三作品を日替わりで上映いたします。
「ニュー・ジャーマン・シネマ」の時代から精力的に作品を発表しながら、日本では紹介される機会が少なかったドイツの映画作家ウルリケ・オッティンガー。2020 年、ベルリン国際映画祭でベルリナーレカメラ(功労賞)を受賞。2021、2022 年にはウィーンやベルリンの映画博物館などヨーロッパを中⼼に、⼤規模なレトロスペクティブが開催。美術館やギャラリーでは美術作品の展⽰が⾏われ、映画作家として、芸術家として、世界的に再評価の機運が⾼まっている。生々しい知性と豊かで鋭い感性を備える3つの作品が、製作から40年余りの時を超えて、ついに映画館のスクリーンに。
公式サイトはこちら punkte00.com/ottinger-berlin/
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10月8日(日)
Bildnis einer Trinkerin, Photo: Ulrike Ottinger © Ulrike Ottinger
アル中女の肖像
原題:Bildnis einer Trinkerin/英題Ticket of No Return
1979 年/西ドイツ/108 分/
監督・脚本・撮影・美術・ナレーション:ウルリケ・オッティンガー
音楽:ペーア・ラーベン 衣装:タベア・ブルーメンシャイン
歌:ニナ・ハーゲン
出演:タベア・ブルーメンシャイン、ルッツェ、マグダレーナ・モンテツマ、ニナ・ハーゲン、クルト・ラープ、フォルカー・シュペングラー、エディ・コンスタンティーヌ、ウルフ・ヴォステル、マーティン・キッペンバーガー
飲むために生き、飲みながら生きる、酒飲みの人生。西ベルリンのアート、ファッションシーンのアイコン的存在であったタベア・ブルーメンシャインの爆発する魅力。R.W.ファスビンダーが「最も美しいドイツ映画」の一本として選出し、リチャード・リンクレーターが最愛の作品とした一本。
10月9日(月祝)
Freak Orlando, Photo: Ulrike Ottinger © Ulrike Ottinger
フリーク・オルランド
原題・英題:Freak Orlando
1981年/西ドイツ/127分
監督・脚本・撮影・美術:ウルリケ・オッティンガー
音楽:ヴェルヘルム・D.ジーベル 衣装:ヨルゲ・ヤラ
出演:マグダレーナ・モンテツマ、デルフィーヌ・セイリグ、ジャッキー・レイナル、アルベルト・ハインス、クラウディオ・パントーヤ、エディ・コンスタンティーヌ、フランカ・マニャーニ
ヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』を奇抜に翻案し、神話の時代から現代までが5つのエピソードで描かれる「小さな世界劇場」。ユニークな映像感覚の中に、ドイツロマン主義の伝統とブレヒトやアルトーなどの近現代演劇の文脈が息づく。
10月11日(水)
Dorian Gray im Spiegel der Boulevardpresse, Photo: Ulrike Ottinger © Ulrike Ottinger
タブロイド紙が映したドリアン・グレイ
原題:Dorian Gray im Spiegel der Boulevardpresse
英題:Dorian Gray in the Mirror of the Yellow Press
1984年/西ドイツ/151分
監督・脚本・撮影・美術:ウルリケ・オッティンガー
音楽:ペーア・ラーベン、パトリシア・ユンガー
出演:ヴェルーシュカ・フォン・レーンドルフ、デルフィーヌ・セイリグ、タベア・ブルーメンシャイン、トーヨー・タナカ、イルム・ヘルマン、マグダレーナ・モンテツマ、バーバラ・ヴァレンティン
伝説的なスーパーモデル、ヴェルーシュカ主演。デルフィーヌ・セリッグ、タベア・ブルーメンシャインらが特異な存在感を持って脇を固める。オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』や「ドクトル・マブゼ」などのモチーフを含み込み、バロックで、デカダンスで、ダダイスティックな独自の世界観を創り出している。