5/26・28・29「オリヴェイラ2025 没後10年 マノエル・ド・オリヴェイラ特集」
オリヴェイラ2025
没後10年 マノエル・ド・オリヴェイラ特集
2015 年、106 歳で亡くなった、ポルトガルが世界に誇る巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ。没後 10 年
の 2025 年、その多彩な作品群から3作品を⼀挙上映。
〈上映作品〉
5/26(月)17:30『アブラハム渓谷 完全版』※
5/28(水)19:20『訪問、あるいは記憶、そして告白』
5/29(木)19:25『絶望の日』
(『カニバイシュ』『夜顔』の上映はございません。)
〈料金〉
※は特別料金:一般2,200円 シニア1,800円 学生・会員1,500円 高校生以下・障害者手帳をお持ちの方1,300円
他2作品は通常映画料金
公式サイトoliveira2025.jp
『アブラハム渓⾕<完全版>』(1993 年/203 分)
*完全版は⽇本劇場初公開、188 分版は 1994 年 10 ⽉劇場公開
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
原作:アグスティナ・ベッサ=ルイス
撮影:マリオ・バローゾ
出演:レオノール・シルヴェイラ、セシル・サンス・ド・アルバ、ルイス・ミゲル・シントラ
フロベール「ボヴァリー夫⼈」をポルトガル⽂学の巨匠アグスティナ・ベッサ=ルイスが翻案し、原作を執筆。⾔葉、映像、そして⾳楽それぞれが⾃律しながら完全に調和する “⽂芸映画”の最⾼峰。男性的な世界/権⼒に詩的な想像⼒抵抗する⼥性、主⼈公エマの苦悩。ディレクターズ・カット版とも⾔える、本来の姿でスクリーンに蘇る。
© Madragoa Filmes, Gemini Films, Light Night
『訪問、あるいは記憶、そして告⽩』(1982 年/68 分)
*⽇本劇場初公開、2015 年⼭形国際ドキュメンタリー映画祭で⽇本初上映
監督、脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影監督:エルソ・ロック
声:テレーザ・マドルーガ、ディオゴ・ドリア
台詞:アグスティーナ・ベッサ・ルイス
出演:マノエル・ド・オリヴェイラ、マリア・イザベル・ド・オリヴェイラ、ウルバノ・タヴァレス・ロドリゲス
1942年に建てられて以来、およそ40年間オリヴェイラが暮らしたポルトの家を舞台に、家族、そして自らの人生を辿るドキュメンタリー作品。『アブラハム渓谷』の原作者でもあるポルトガル文学の巨匠アグスティーナ・ベッサ=ルイスがテキストを手がけている。自身の死後に発表するように言付けられ、2015年にポルト、リスボン、カンヌ国際映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された。
© Cineastas Associados, Instituto Portuges de Cinema
『絶望の⽇』(1992 年/77 分)
*⽇本劇場初公開
監督・脚本・台詞:マノエル・ド・オリヴェイラ
撮影:マリオ・バローゾ
出演:テレーザ・マドルーガ、マリオ・バローゾ
19世紀ポルトガル文学を代表する小説家カミーロ・カステロ・ブランコ。葛藤と苦悩の末、拳銃自殺を遂げるに至ったその最期の日々を、手紙や新聞記事、調書などに取材し、その生家を舞台に描く。音楽にワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」と「パルジファル」を使用。オリヴェイラ作品の中で最も厳格とも評される作品。
© Madragoa Films, Gemini Films